こんにちは、R+house(アールプラスハウス)守谷(柏) 技術部 市川です。
令和最初の台風と天気が落ち着かない梅雨時期、技術部では工程の管理しっかりしていきたいと思います。
さて、R+houseでは、工事期間中、全現場、気密測定を実施しております。
なぜ気密が重要なのでしょうか?
①健康で快適な室内居住環境を実現するため
気密を高めると隙間からの空気の出入りがなくなるので、力任せの暖房をしなくてすみ、室内の上下温度差も小さくなってきます。家の中全体の温度差が小さくなり健康で快適な居住環境を実現しやすくなります。
断熱材や冷暖房の設備に頼る前に、気密性能がきちんと担保されていることが大切です。
②計画的な換気をするため
気密性の低い建物では、知らないうちにあちらこちらの隙間から空気が出入りしてしまいます。隙間が多いと季節や風の強さによって室内の換気量が大きく影響を受けてしまうため、建物を気密化することは換気を計画的(必要換気量の確保・換気経路の明確化・換気速度の制御・給気温度の制御)に行うために必要です。
計画的な換気は、室内で発生する臭いや湿気、汚れた空気を室外へ排出して、健康な環境を保つことにもつながります。
当社では、第1種換気(機械で給気・排気する)を標準採用しております。
詳しくは、当社ブログ
https://www.well-housing.co.jp/staffblog/1944.php
③壁内結露防止のため
建物に隙間が有り空気が自由に出入りができる状態では、湿気も隙間から出入りします。この時、冬には冷えた外壁内、床下などで結露が生じ木材を腐食させることになりかねないのです。これらを防ぐためにも、気密性を高める事が大切です。
④熱損失を少なくするため
建物の気密性が低いと隙間からの換気量が大きくなり、それだけ逃げる熱が大きくなるため、窓や出入り口も十分な気密化が重要になります。
いい断熱材を使ったとしても、隙間や開口部から大切な熱源が逃げて熱損失が大きくなっては意味がありません。
断熱性と冷暖房の設備、換気システムの力を有効に使用するために、高い気密性能が必要となります。
気密測定の様子です。こちらの機械で室内の空気を出しながら漏気量を測定しております。
一般的には2.0㎠/㎡以下が高気密住宅と言います。どのくらいかというと
1m角の大きさで1.41㎝×1.41㎝の大きさの隙間しかないことを高気密住宅と記しています。一番寒さに厳しい北海道地域が基準としている数値です。
35坪くらいの建物で約はがき1枚分程度です。
R+houseでは1.0㎠/㎡以下を必須とし、当社では0.5㎠/㎡以下を目標としております。
より快適な居住環境をご提供できるよう技術部で心掛けていることです。
この時期ジメジメしていますが、適切な気密と適切な断熱と適切な換気で快適な住空間、当社モデルハウスで体験して頂ければと思います。
技術部 市川でした。